初めて入ったラブホテルは、想像と大して変わらなかった。大きなベッドがあって、シャワーがあって、部屋が薄暗くて・・。
 「シャワー浴びてきたら?」
アキは普通に言った。
私は言われるままシャワーを浴びた。戻ってきてベッドにうつ伏せになった。
「何もしなくていいからね、寝てて」
アキはそう言うと私の背中に舌を這わせてきた。気持ち悪かった。なんでこんなことしてるんだろうと思った。それでも黙って寝ていた。
「あーいいねー」
アキは一人で楽しそうだった。こいつは頭がおかしいんだなと、目をつぶって考えていた。20分ぐらいすると、「よし、いいよ!ありがとう!」と言い、1万円札を私に握らせた。
 (あ、ちゃんとくれるんだ・・)
私はお金の期待はしていなかった。だからとてもびっくりした。シャワーを浴びて帰った。
・・・なんて楽な金稼ぎなんだろう。
私はいけないことを覚えてしまった。

その件があってから、エスカレートしていき、コンドームを付けてのみ、本番行為もしていた。2~3万で私は私をレンタルしていた。ちなみに世間では、援交は「売り」とも言われるが私は貸していると考えているのでレンタルと言っている。
高1の間はなんだかんだで本当に好きな人はヒデだった。彼女はいたけれど。それとは別に援交にはまっていた。勿論友達にも誰にも言うことはなかった。
 これから話す、あの事件がなかったら。