すっ……と、センパイが私から離れた。 そして私に手を差し出す。 「あの指輪……」 「え?」 「……あの指輪、返して」 え_______? その言葉を聞いて、一歩二歩と後ずさりする。 「……いや……」 「ヒサ……」