目的地についた賢次は、タクシーを降り、躊躇することなく大きなビルへ入っていった

受付に軽く会釈をし、そのまま中へ進んでいく

突然現れた賢次に、その様子に受付嬢は、少し顔を赤らめている

広いオフィスでも、賢次が現れ、騒然としている

「ねぇ、社長いる?」

近くに座っていた新人らしき女の子に声を掛ける賢次

「え? あ、あの・・・」

急に賢次に声を掛けられてその子は固まってしまったようだ

そこへ

「賢次くん!! 帰国は明日じゃなかった?」

と奥から飛ぶように走ってくるスーツ姿の男性

賢次は彼を確認すると

「ごめん、ありがとう」

と新人の彼女に声を掛け、スーツの男性の方へ歩いていったのだった

「まぁまぁ、とりあえず入って・・・」

と賢次はガラス張りの会議室へ通される

大きな円卓の椅子に座った賢次は

「高柳さん、ひさしぶりだね 元気だった?」

とスーツ姿の男性に声を掛けた