「そっか・・・」

と言ってしばらく無言の賢次

「なに? それがどうかした?」

りんには賢次の言いたいことがまったく伝わってこなかった

「いや・・ りんさ、最近、姫花と会った? 連絡とかとってる?」

賢次は戸惑いがちに尋ねた

「姫花? ん~ 私も姫花もけっこうスケジュール詰まってて最後にあったのも随分前にスタジオですれ違ったくらいかも・・・」

りんの記憶は曖昧だった

「かも・・って 覚えてないくらい会ってないの?」

賢次も言い方が少しきつくなる

「え? あ・・うん」

「じゃあ電話とかメールとかは?」

「・・・してないかも・・」

りんは戸惑い居ながも答えた

「はぁ・・・ これからオフ? それともなんか仕事入ってる?」

と賢次は言いながらも大通りに出て、タクシーを拾う

「今日は一日オフで、家にいるけど?」

「がっくんと大吾と咲ちゃんに連絡とって、AQUAに集まるようにしてくれる?」

賢次はりんと話しながらも、タクシーの運転手に行き先を告げていた

「わ、わかった・・・」

いつもは強気なりんも今日は賢次の迫力に終始おされ気味で、携帯を閉じたのだった