しかし、ロングヘアーだったが髪色がハニーブラウンだったので、無視して歩き出す




失礼だと思ったが、構ってしまってはあとが面倒だ



「やっぱり焦げ茶色じゃなきゃ駄目なんだ?………如月優雅君」





如月優雅(きさらぎ ゆうが)
僕の本名。キラの名前は苗字からとったものだ




この名前を聴いて、足がピタッと止まる




ゆっくり振り返ると彼女がニッコリ笑っていた






顔をじっと見ると、どこかで見たことがあった





それに、僕の名前を知っているということは学校のや、つ……………っそうだ!





『生徒、会長……』


名前は佐野瑞樹(さの みずき)



何故こんなところにいる?!




いや、その前に黒髪じゃ無かったか?
これはウィッグなのか、それともこっちが地毛?





「あら、覚えてくれてて嬉しいわ
後、元会長だから。色々疑問があるみいだから場所、移動しましょうか」




そう言うと妖艶に笑い、僕の手を取って近くのビジネスホテルに入っていった



……先程の笑みに心が持っていかれそうになったののは、気づかない振りをした