「なんで?」
『本当はそれが良かったんですよね。
別に隠さなくて良いのに』
「如月君、引いたりしないの?」
何故そうなるんだろう?
『引きませんよ。先輩は甘い物が好きなんだなーって思うだけです』
「私こんな見た目だから甘いのが苦手だと思われがちで。差し入れとかブラックコーヒーが多かったの。前に1度学校でお菓子を食べてたんだけど軽く引かれちゃって。
それから、学校では食べなくなったわ」
寂しそうに笑う先輩。
人望ある人は大変なんだな。
『安心してください。俺はそんなことで引いたりしませんから。むしろギャップがあって可愛いと思います』
頭を撫でながらフッと微笑むと顔を真っ赤にしてしまった
「ボソッ 藍那さんが好きならそんな事言わないで欲しいわ」