可愛いなー、本当



今夜持つかなー、僕。




男慣れしてないのかな?すぐ真っ赤になって、潤んだ瞳で見られたら理性切れちゃうよ。




狙ってやってんのかと思っちゃう




ま、それはないと思うけどね



暫くして、先輩が戻ってきた。


そちらを向くと、思わず叫んでしまった



『なんて姿でいるんだ!先輩!』



「え?バスローブ着てるんだけど、何か問題ある?」



問題は無い、無いのだが……

なんて言ったらいいのだろう


先輩の妖艶な身体が、その、隠し切れていないというか


『さっきまで着てた服はどうしたんです』



「洗濯しようと思って。ちなみに今、下着はつけてないわ」


そんな情報聞きたくなかったよ!


『先輩、この状況分かってます?
俺は男で貴女は女なんですよ。
危機感とかは無いんですか』




はぁ~、と大きなため息が出た



それでも、きょとんとしている先輩




イラッとして、思わずソファーに押し倒してしまった



『っだから!こーゆうことされても良いのかって聞いてるんです!』



やっと状況が掴めたのか、真っ赤になって狼狽え始めた



「如月君?!あの、ちょっと落ち着こう、ね?わかったら手を放して?」



煽ったのは先輩なのにね、何を慌てる必要があるんだろう?



『先輩が落ち着いて下さい』




とりあえず手は放してあげた。体は覆いかぶさったままだけど




「えっと、退けてはくれないのかしら」



『退けて欲しいですか?僕としてはこのまま続きをしても良いんですけど』




首筋に顔を寄せ、鼻をすんと鳴らす



耳朶を甘噛みするとピクッと身体を揺らした先輩は、とても真っ赤になっていた



「んっ、やだぁ」




頭を左右に揺らし、愛撫から逃げようとするので、鎖骨にカプっと噛み付く



「痛っ」


そこをペロッと舐めて、退けてあげた



『フッ 真っ赤になって可愛い。
俺以外の前でそんな顔しちゃ駄目です よ?先輩』