先輩に聞きたいことは二つとも答えがわかったのでその後はのんびりと過ごしていた
そこで、ふと疑問に思ったことを口に出してみた
『先輩、それウイッグなんですよね?
そろそろ外したらどうですか』
そう、もう被る必要も無いのにまだつけているのでちょっと聞いてみた
「え、似合わない?この髪色」
何故か落ち込んだので、慌てて否定する
『似合ってますよ!けど、僕としてはいつもの黒髪が良いんです』
「本当?なら、外すわね」
そう言うと、嬉しそうにウイッグを外した
「ちょっとスッキリするわね。これ、意外と蒸れるみたい」
軽く頭を振るうと、ふわりと香りが香ってきた。シャンプーの匂いだろうか、とてもいい匂いだ。
そしてやっぱり黒髪が似合う
着物着たらthe大和撫子って感じになるのかな。あーでも、先輩なら何でも似合うな
「如月君、その、あまり見られると恥ずかしいのだけれど」
じっと見ていたらしく、頬が赤く染まっている
『すいません。やっぱり黒髪が一番ですね。光の加減で紺色にも見える。とても似合ってますよ』
素直に褒めると、さらに赤くなって
シャワーを浴びるといって浴室に逃げていった