そんな些細なことにまた胸がキュンっとした。


あたしの隣は優斗先輩が歩いて


あたし達の前を永遠たちが歩いてる。


遊園地まではもうすぐそこ。


さっきから嫌でも視界に入るのは、
永遠と紗綾ちゃんが手を繋いでいるところ


つい、この間のキスの様子を思い出してしまう。



「...ちゃん、叶愛ちゃん?」


「え、はい、あ、すみません...」


あたし、何ボーってしてるんだ。

今日は楽しむつもりで来たのに...


「大丈夫?楽しくない?」


心配そうに眉毛を下げる先輩

そんな顔しないでよ......。


「いや、楽しいですよ!
あたし、遊園地好きなんですッ!」


そうだよね。
せっかく好きな遊園地に行くんだから
楽しまなきゃ!!