あぁ、彼は行ってしまうんだ。


彼女とのデートに...


「おはよう、叶愛ちゃん」


ニコリと微笑んだ紗綾ちゃん。


黒のシンプルなワンピースに
キラキラと可愛いネックレスを付けていて
白色の大人めのヒール


それにメイクだって今日は大人っぽい。

永遠の隣がさらに相応しくなった。



「お、おはよ、紗綾ちゃん」


笑ったつもりだけど、
ちゃんと笑えてるかな?

顔引きつってないかな?


「お、叶愛ちゃん」


紗綾ちゃんの後ろから現れたのは

──────優斗先輩だった