「なんか言い返せばよかったのに」


一樹がキッチンに来てそういった。


「言い返す言葉なんて見当たらないよ」


「優しいよな、叶愛は。

じゃ、おやすみ」


そういうと部屋から出ていってしまった。


優しい...そんなことないのに。


あたしはみんなが思ってるようないい子じゃない。


ホントは好きな人とその彼女が
別れてほしいって思ってるような子だよ?


ほんと最低だよ...っ。


洗い物を終えて、自分の部屋に入る。


スマホを見ると、永遠からLINEが来ていた。