「はぁ...ほんと、使えないわね」


そう静かに呟いたのを私には

ちゃんと聞こえていた。


零れそうな涙を必死に拭う。


一樹はテレビに夢中だから気づいてないか...


よかった...

余計な心配なんてかけたくないし。



「できたよ」


作り始めて15分

やっと出来上がった。