「っ...」



思わずその場で足が止まった。


「ん、叶愛?」


近くの公園で、ベンチに
座ってるカップルの唇が重なっていた。


それは紛れもなく私の愛しい人

────永遠の姿で


もちろん、その相手は紗綾ちゃんで。


直視することもできず、
パッと目を逸らすつもりだったのに


一瞬の隙で永遠と目が合ったような気がした。



ヤバイ..っ!

そう思って目を逸らそうとしたけど

そんなこと必要なかったみたいで


永遠は何かもなかったかのように
紗綾ちゃんを見つめて頭を撫でた。