「それなら、とことん好きでいなよ
結局は諦められないんだからさ」
そういって泣いてるあたしを
優しく包み込んでくれる。
「...うぅ、ありがとう。
ごめんね、クレープのアイス溶けちゃうよね」
あたしが申し訳なく思ってそういうと、
横から笑い声が聞こえた。
「な、菜実?」
「もー、ほんと叶愛ってば面白いよね、ハハッ」
あの......
なんで笑ってるのか分からないんですけど...
「だって、自分のことよりも食べ物なんてさ...
まぁ、叶愛らしいけどね」
なっ、ついに菜実まで...!?
あたしをからかうの!?
「はぁ、笑い疲れた。
もー、叶愛ほんっと可愛いっ」
さっきまでゲラゲラと笑っていた菜実に
ギューと抱きしめられた。
「ちょ、菜実?苦しいよ...っ」