「私の家ここなの。」

「ここか!じゃあまたね。」

ハヤトくんが別れを告げて帰ろうとする。




「待って!送ってくれたお礼にお茶でも飲んでかない?」

私は自分の口から出た言葉に耳を疑った。
男なんて家に入れたことないのに。

高校の時の彼氏だって。



「遠慮しとくよ。親さんとか迷惑じゃん?」

やんわり断られる。

「大丈夫!1人だから私。」

「それって1人暮らしってこと?」

ハヤトくんが驚いたように私をみる。
確かにこの歳で1人暮らしってあんまいないよね。
私一応 女だし。