「華先生に好きっていいなよ。沢田先生も華の事待ってると思う。このままじゃ絶対駄目。勇気だして頑張ってみてよ。」



華の顔は鼻水と涙でクチャクチャだった。



でもそんな華も可愛い。


もう一度華を抱き締めようとしたら、保健室のドアがいきなり開いた。



華と二人でドアの方を向く。



そこ立っていたのは沢田先生だった。



驚く華の背中を私は押した。


沢田先生は私のいることなんてお構いなく、泣いてる華を抱き締めた。


「華ごめん。俺が好きなのは華だけだから。」



沢田先生、私の存在忘れてません。



私はそんな二人に声をかけて保健室を出た。



「保健室の鍵かけてね。」



もう二人の世界。



私が保健室を出ると鍵をかける音がした。



沢田先生中々やるじゃん。


華を今度泣かせたら許さないからね。