「華もう大丈夫だからね。私が華の力になる。」



彩夏ありがとうと無理して華が笑う。



「無理に笑わなくていいから、沢田先生と付き合っていたの? 華ゆっくりでいいから話して。」



華は頷き話しだした。



沢田先生が華のマンションの隣に引っ越して来たこと、沢田先生の娘夕顔ちゃんと仲良くなり、お互いの部屋を行き来するようになった。



そして華は沢田先生を好きになり、先生も華に好意を持った。


お互いの気持ちをはっきり口にしてないが、好きと言う思いは伝わっていた。



好きと言う思いだけじゃ限界があった。



先生と生徒の関係でなく好きでいたい。



梓先生との事が華にとってはかなりショックだった。


大人の沢田先生。まだ子供の華。



悔しいけど、大人の梓先生には敵わないと思ったのだ。



私から見たら、華の方がよほどいい女だと思う。



華は先生の気持ちを確かめないで逃げた事を、凄く後悔していた。