「華、おまえ体が熱いぞ。熱あるんだろ。」



啓太が私のおでこを触る。


「凄い熱。」



私はそのまま意識を失った。



そのままどのくらい眠っていたのだろう。



気がつくとそこは私の部屋ではなかった。



啓太がいた。



雨の中で啓太に抱き締められて、倒れた?



「もう大丈夫だ。熱も下がったからな。二三日学校休んだ方がいいって、母さんが言ってた。」



啓太のお母さんは看護師をしている。



お父さんは医者。



だから啓太もお父さんはの後をついで、医者になるのが夢だ。



「啓太ごめん。迷惑かけて。」



「迷惑なんて思ってないから、親父もお袋も心配してた。暫くここにいろよ。」



私は素直に頷いた。



啓太の優しさにいつも甘えてしまう。



ごめん。啓太。



ありがとう。