床に倒れこむ、かず君の側に行った。



「華ごめん。無理矢理飲まされた。梓先生には本当に参るよ。」


かず君の唇に梓先生の口紅がついていた。



「かず君嫌だよ。他の人とキスしちゃ、嫌。」



かず君はごめん。ごめん。ばかり言ってる。



涙が止まらないまま、かず君を抱き締めた。



かず君が好きだとみんなに言いたい。



たけど言えない。



私とかず君は先生と生徒。



先生と生徒の関係を壊す事は出来ない。




《かず君が好きだよ。》



心の中で何度も囁いた。




涙が止まらいよ。




かず君、私はどうしたらいい?




このままかず君を好きでいていいのだろうか。




かず君、もう謝らないで。