「啓太、彩夏が帰っちゃったんだけど。」



「丁度いい。華に話たい事あったから。」



「啓太今でないと駄目?私早く帰りたいんだ。」


「ここじゃ話にくいから出ようか。」



お会計を済ませはファミレスを出て、啓太と並んで歩く。



「あの公園に寄っていい?」



頷いて啓太の後をついていった。



薄暗くなった公園のベンチに二人で座った。



暫く無言のままの啓太。



「俺華の事が好きなんだ。もうずっと前から華の事友達とかでなく、一人の女として見てる。華、俺と付き合ってほしい。返事はすぐでなくてもいいから。」



突然な事で声も出ない。



啓太ごめん。私は沢田先生が好きなんだ。



だけど言えない。



「返事は今日でなくていい。遅くなったから家まで送って行く。」



私たちは無言のままマンションの前まで来た。




どうしていいのか分からない。