夕顔が泣くとは思ってなくて、俺はどうしていいのか分からずにいた。



泣いてる夕顔を抱き締める華。



「夕顔ちゃんのママになれるように頑張るから、夕顔ちゃんもう少し待ってくれるかな?」



夕顔が俺を見た。



夕顔の真っ直ぐな気持ちに、もう嘘はつけない。



「夕顔、パパも華にママになってもらいたいと思ってるよ。たけど華は俺の生徒だから、すぐには無理なんだ。華に夕顔のママになって貰えるように、パパ頑張るからな。」



「パパありがとう。大好き。」



夕顔が俺に飛びついて来た。



「華もおいで。」



俺たちは三人で抱き合った。



三人の気持ちが繋がっていれば、この先何があっても大丈夫なはずだ。




今日から守る者が一つ増えた。