「夕顔ちゃんは何処に行きたいの?」



「華ちゃんと、パパと三人で動物園に行きたい。」



「夕顔ちゃん、明日お弁当を持って動物園へいこう。」



夕顔ちゃんがヤッターと飛び跳ねて喜んでいる。



「夕顔ちゃんお菓子も買おう。」



「華、まず宿題を終わらせないと動物園へは行けないからね。」



そんなぁ、一気に現実に引き戻された。



かず君の意地悪。



「パパ、華ちゃん虐めちゃ駄目。」



真剣な顔で怒る夕顔ちゃん。



かず君は参ったなぁと苦笑い。



夕顔ちゃんかず君ありがとう。



私一人じゃないんだね。




寂しい一人ぼっちの週末が、楽しい週末になりそうだ。




夕顔ちゃんと食べきれないほどのお菓子をカゴに入れると、かず君に怒られた。



みんな美味しそうなのに。



かず君、お父さんみたいだ。