タクシーが着いた先は、ラブホ?



『華いいから下りて。』



一輝何考えてるの?



一輝が私の手に握る。



『ほら前に華俺に行った事覚えてる?』



一輝に言った事???



『華言っただろう。合コン行くとお持ち帰りとかされて、


その日にラブホに行ったりするんだって。


一輝行ったことあるラブホ?華にそう聞かれ、


俺が飲んでたお茶吹きこぼしたら、


華泣いて怒り出しただろう。』



お!思い出した。



一輝がお茶吹き出して慌てたのを見て、



私は一輝がラブホに行ったことがあると確信した。



その日から私は一輝に抱かれるのを拒み続け、



一輝が土下座して謝ったので許した。



そりゃ、一輝は28才の大人。



今までだって色んな恋愛して来たはずだから。



仕方がない。



一輝の初めては高3の夏休み、バイトで一緒だった一つ年上の彼女。



一年交際が続き、彼女に好きな人が出来別れた。



その話を一輝から聞いた時、



「私ラブホに行きたい。」



一輝が目を丸くして驚いたのを覚えている。