中々ダンスに合う服がない。



最初子供服売場に行った。


これって決められなくて、白いフリルのついたブラウスに、黒いスカートを選んだ。



私も同じようなブラウスとスカートを買い。



大きな花のコサージュを二つ買った。



服を選ぶのに時間がかかってしまった。



「夕顔お腹すいちゃったね。夕食の買い物して帰ろうね。」



地下の食品売場で買い過ぎてしまい荷物が重い。



夕顔が眠くなったら、抱っこも出来ない。



どうしょう?デパートの休憩所で困る私。



その時携帯が鳴る。



一輝だ。



【もしもし、今どこ?迎えに行きたいんだけど。】



【一輝怒ってない? 】



【怒ってないけど、途中で電話切るなよな。


心配で仕事早めに切り上げて来ちゃったよ。】



【一輝ごめんね。一階の休憩所にいるから来て!】



夕顔もぐったりしてベンチに座っていた。



『華何でこんなに買い物したの?』



「だって安かったんだよね。テッシュとトイレットペーパー。」



一輝が笑う。



『華すっかり主婦だね。』


一輝の意地悪。