私はみんなが帰ったのを確認して鍵を閉めた。



啓太が一緒に帰ろうと言ったのを断った。



彩夏を送ってあげてと頼むと啓太は、『沢田と帰るのかよ。


華沢田とうまくいってのか?』



私は頷いた。



それ以上啓太は何も言わない。



私は職員室に向かい中に入る。



「沢田先生みんな帰りました。」



『姫野ありがとうな。』



一輝が私から鍵を受けとる。



『華駐車場の車の中で待ってすぐ行くから。』



私は一輝から車のキーをもらい、昇降口で靴に履き替え外に出た。



駐車場には誰もいない。



私は急いで一輝の車に乗った。



うす暗いから車の中も見えない。



すぐに一輝が来た。



華今姉さんから電話で、『夕食食べて行けってさ。


どうする?』



「お言葉に甘えさせてもらおうかな? 」



『じゃ決まりな。』



一輝はすぐにお姉さんに電話をする。



もう18時近いし、夕顔お腹すいてしまうだろうし、丁度良かった。



お姉さんにお礼言わなきゃいけない。