20時を過ぎても田村医師は来なかった。



夕顔が眠くなってしまい、私たちはホテルに向かった。



田村医師にはホテルで待ってると連絡を入れ、夕顔はホテルに着くとすぐ眠ってしまった。



夕顔をベットに寝かして、夕顔の寝顔を見ていた。



「夕顔は寝た。」



「もうぐっすり。かず君夕顔の寝顔可愛いいね。私もこんな小さい時あったんだよね。」



かず君が後ろから優しく抱き締める。



「華は一人じゃないんだからね。カオリさんに会うの不安なんだろ。」



「さっきまで平気だったのに、急にいろんな事が重なって、かなり不安になった。」



華大丈夫だからと、かず君は不安に押し潰されそうな私を強く抱き締めた。