夕方田村医師から連絡が入り、ホテル近くのレストランで待ち合わせをした。



母も一緒なのだろうか。



忘れていた母の事が気になりだした。



母は私を見てどう思うだろうか。


どう言う態度をとればいいのか、半端なく緊張して来た。



18年も会った事がない母に、なんて挨拶すればいいのだろ。



母も私に会いたいと本当に思ってくれてるのだろうか。



段々不安になり、気分が悪くなってしまった。



「かず君ごめん。私トイレに行ってくるね。」



「華大丈夫。顔色悪いぞ。無理はするな。」



「大丈夫。」



トイレの鏡に映る自分を見た。



「大丈夫!」



自分に活を入れた。




「田村から連絡が来て、少し遅くなるから先に夕食食べてと言われた。夕顔眠くなりそうだし、先に食べるか。」



夕顔が大きなあくびをする。



私たちは三人で食事をとった。