由美さんの言ってる事が本心なら、私はかず君と一緒にいてもいいのだろうか。不安になる。



「由美が今さら夕顔の母親になれる訳ないだろ。この前夕顔は君から逃げたよな。夕顔が君を怖がっていたのが分からない。」



「あれは突然だったからよ。これから時間をかけていけば大丈夫。私と夕顔は血の繋がった本当の親子なんだから。どんな手使って一輝落としたか知らないけど、学校にばれたら二人ともどうなるのかしら。一輝私の言ってる事分かるわよね。」



私の中で何かが壊れた。



由美さんは自分の事しか考えてない。



かず君と夕顔の幸せを考えてなんかいない。




「私は沢田先生が好きです。この気持ちは誰にも負けません。夕顔ちゃんも先生を愛してるのと同じくらいに愛しく思っています。私たちの関係をばらしたいなら、教育委員会や学校に話してくれていいですから。」




由美さんに負ける気がしなかった。




由美さんの本心は何。




かず君と夕顔を利用しようとしてるとしか思えない。



由美さんはかず君に愛情があるとは、どうしても考えられなかった。