そして対決の時が来た。



夕顔は恵子さんに頼んだ。


かず君のお母さんも恵子さんと一緒に来てくれた。



「華ちゃん私たちは、二人の味方だから一輝に任せて置けば大丈夫だからね。一輝はいざって時は、頼れる奴だから心配しなくても大丈夫。」



恵子さんが私の手を握り、かず君のお母さんが私に頭を下げた。



私も同じように挨拶をした。


私はパジャマから、高校生っぽくない私服に着替えたた。


「綺麗だ。 」



かず君のその言で私は幸せになる。



かず君と夕顔の為に、今から由美さんと戦うんだ。



かず君と手を繋いで、由美さんが待つ、田村医師の休憩室へ向かった。



「パパママ早く帰って来てね。」



夕顔の声に振り向き、何も言えずにただ手を振った。



泣いては駄目だ。




泣いたら敗けを認めた事になるから、絶対泣かない。



夕顔、少しだけ待っててね。




必ず夕顔の所に帰るから。