先生、いや、かず君、今はもうどっちでもいい。



かず君が仕方なく私と夕顔ちゃんを寝室に連れて行くと、そこには大きなダブルベッドがあった。



夕顔ちゃんを挟んでかず君と私が横になった。



体を動かす事も出来ずに、固まったまま。



かず君は何故か余裕の顔。


心臓が半端なくドキドキして、顔は熱いし、緊張のあまり体を動かす事も出来ない。



うまく呼吸が出来ない。



「あっ忘れてた。おやすみのチューしてなかった。」



「パパおやすみ。」



夕顔ちゃんがかず君にキスをした。



「華ちゃんもおやすみのチューして。」



はい、分かりました。



「違うの、華ちゃんはかず君とするの。」



夕顔ちゃんそれは無理です。



私が固まってると、かず君が起き上がり頬っぺにキスをした。



やったぁ!と夕顔ちゃんは大喜び。



生まれて初めてのキスに、石像のように固まってしまった。