「背中の傷は痛くない。」



「大丈夫。」



かず君が病室に鍵をかけた。


田村医師に怒られそう。



かず君と病室のベットで愛し合った。



かず君は壊れ物を扱うように優しく抱いてくれた。



私は一人なんかじゃない。



かず君にこんなに愛されているのだ。



私もかず君を沢山愛している。



かず君が私の背中の傷にキスをした。



この傷は俺の責任だから、一生かけてこの傷の責任をとると。



「華愛してる。」



耳元で何回も囁かれ私は幸せの涙を溢した。



由美さん絶対負けないから。


かず君は由美さんにあげない。



かず君は私だけのもの。



私からかず君に何度もキスをした。



「積極的な華も好きだよ。」



朝方まで、かず君の腕の中でお喋りをした。



いつの間にか二人で寝てしまった。



8時過ぎ夕顔に起こされた。



「パパもママも起きて朝ご飯だよ。」



私は慌てた。



良かった。あの後でパジャマ着たんだった。



かず君は上半身裸だった。



まずい。




かず君なんて、言い訳するのだろ。