目から自然と涙が溢れた。



こんな小さい体で辛い思いを沢山して、私をママと言ってくれる夕顔が愛しくてたまらない。



私は夕顔のをそっと抱き締めた。



「夕顔ちゃんのママはやっぱ華ちゃんしかいないな。麻生が帰って来たら、夕顔ちゃんの為にも本当の事を話せよ。おまえが出来ないなら、夕顔ちゃんと華ちゃんは俺が貰うぞ。」



私はびっくりして田村先生を見ると、かず君が焦っていた。


「田村が心配してくれるのは嬉しいが、夕顔も華もお前にはやらない。俺が二人を必ず守る。」



「そうこなきゃな。沢田根性入れ変えて頑張れよ。華ちゃんは俺の好きな人に似てるんだ。目元とか口元がそっくりで、初めて会った時びっくりしたよ。」



田村先生の好きな年上の綺麗な人に、私が似てるはずがない。



田村先生からかわないで下さい。




田村先生が好きな人は、どんな人なのか想像してみた。




会ってみたいと思う。