「誰なのかな。田村先生の好きな人ってきっと綺麗な人だろうな。」



「俺も会った事はないけど、年上で綺麗な人らしい。何度もプロポーズしてるけど、良い返事がもらえないみたいだ。」



あんなに格好いい先生を振り回すなんて、かなりの悪女だ。



私だったら直ぐにOKしちゃうかも。



あれ、私何考えてんだか。


大好きなかず君がここにいるのに。


「華おまえ今、田村の事考えてたろ。」



図星の私は何も言えない。


「田村は独身でお金はあるし、俺みたいにバツ1で子持ちで、元妻まで現れて華に辛い思いさせてる訳だから。」



かず君が拗ねてる。



それとも嫉妬してくれたの。



「かず君嬉しい。嫉妬してくれたの。」



「俺いつも思ってる。華には俺なんかより、もっといい男がいるんじゃないかって、その癖華を離したくない。華が愛しくて仕方ないんだ。」



かず君嬉しい大好き。



かず君に抱き付いた。




勢いあまって、かず君がベットに倒れ込んでしまった。