お鍋をコンロにかけ暖めると、先生がスーツを脱ぎラフな格好をして来た。



「沢田先生って呼べばいいですかねぇ?」



沢田先生が私を見た。



「華ちゃん、オバサンみたいなしゃべり方だね。まさか、華ちゃんの担任になるなんて思わなかったよ。家でも先生っていうのも可笑しいな。」


「そうだ、華ちゃんはパパのことかずちゃんでいいよ。」



沢田先生をかずちゃん何て呼べないよ。


「夕顔ちゃん、かずちゃんでなくて沢田さんでいいかな?」



「駄目 。」



「じゃ、かず君にしようか。」



夕顔ちゃんがそれがいいと笑う。


「華ちゃんは、パパの事かず君って呼ばないと駄目だからね。」



仕方なく返事をした。



冷蔵庫の中にあるものでサラダを作り、三人でいただきますの挨拶をして、カレーを食べた。




何だか幸せを感じた。