気がつくと彩夏がいた。



「華大丈夫?」



「私どうしたの? 」



「渡邊に襲われて、私と沢田で助けに行ったの分かる?」



彩夏がいたのは分かったけど、かず君がいたのは知らない。



「華から携帯に電話あった時、啓太に連絡しても繋がらなくて、沢田に連絡した。沢田が物凄く怒って、科学準備室の鍵を持って走りだすし、後ついて行くのに必死。華が大変な事になってるのを見て、沢田奴いきなり渡邊なぐるし、私はもうびっくりだよ。」


かず君私の為に渡邊殴ったの。



「華大丈夫だよ。渡邊は解雇された。沢田は正当防衛だから心配ない。」



「沢田先生は?」



「もうすぐ来るよ。保健室で待ってるように言われた。」



起き上がろうとすると痛みが走る。



「動かない方がいい。背中強く打ってるから、沢田が今から病院へ連れて行くって言ってた。」



そんなにひどいのだろうか。



大丈夫だと思うけど、かず君を待つ事にした。




かず君に会えるのが嬉しかった。