教室から出ようとする私に向かって、かず君が言った。



「華を好な気持ちは変わらないし、夕顔も華に会いたがってる。由美が俺たちの事を校長に話したが、俺は最後まで先生と生徒の関係で押し通しすつもりだから、心配しなくていい。」



私が振り向こうとするのを、かず君が止めた。



「そのまま振り向かずに聞いて、卒業するまで待てるか。こんな俺の事好きでいてくれるか。」



私は振り向かずその場で頷いた。



どんな事にも耐えて、かず君の事ずっと好きでいる。



私は絶対大丈夫。



かず君の気持ちが分かったから、辛くなんかない。


卒業するまでかず君のことは、隠し通してみせる。



今日の事は彩夏にも言わない。




秘密にしようと決めた。




かず君と2人だけの秘密。