重い気持ちのまま彩夏と登校した。



HRの時間がず君が教室に入って来た。



3日ぶりに会ったかず君の顔は、少し痩せたように見えた。

「みんなには娘のことで心配をかけたが、普通に食事も取れるようになったので大丈夫だと思う。俺のいない間迷惑かけてしまい本当にすまなかった。」



かず君がみんなに頭をさげた。



みんなが先生の娘さん元気になって良かったねと、声をかけていた。



一瞬かず君と目が合う。



かず君の辛そうな顔見ていられず、そっと目をそらしそのまま俯くしかなかった。



誰が近づいて来た。



私の頭をポンと叩く。



見上げるとかず君がいた。


「姫野みんなは移動したぞ。」



一時間目は科学室に移動だった。



何故か彩夏もいない。



「ごめんな。華ばかりに辛い思いをさせて。華とは会えない。もう少し時間がかかりそうなんだ。今はこれしか言えない。」


私待ってていいの?



そう言いたいのに言葉にならない。



黙って頷く事しか出来なかった。