夕顔が寝たのを確認して、二人でリビングに行き、コーヒーを飲んだ。



「夕顔のあんなに喜ぶ顔を見たのは始めてだ。夕顔は母親の顔すら知らないから、かえってそれが良かったかも知れない。18で5才の子持ちになんてごめん。」


「年は関係ないと思う。私も母親の顔を知らない。夕顔が私をママって呼んでくれた時嬉しかった。私もママがほしかったけど、夕顔みたいに素直になれなかった。」



かず君がありがとうと言って、私を抱き締めた。


「俺も夕顔も華でないと駄目なんだよ。」



いきなりソファーに押し倒された。



かず君ここじゃヤバいよ!



夕顔が目を覚ましたらどうすれの、もうかず君のバカ!




知らないから。