「華クリスマスにはもっといいものプレゼントするから、今日はこれで我慢してほしい。ボーナスでたら奮発するよ。」



かず君もうこれで私は充分だから。



涙が頬を伝う。



「又泣いてる。華の泣き虫。泣き虫は夕顔と一緒だな。」


「かず君私は子供じゃないから。嬉しくても涙は出るものだね。」



かず君はみんなが見てる場所で私を抱き締め、構わないって言って髪にキスをした。



「華の長い髪が好きだ。」


かず君の車で夕顔ちゃんを迎えに行った。



お姉さんの家に着くと夕顔ちゃんが、私に抱きついて来た。



「華ちゃん会いたかった。もう何処にもいかないでね。」



「夕顔ちゃん華はもう何処にも行かない。約束するよ。」


夕顔ちゃんと指切りをした。




本当だから、もう逃げたりしない。




どんなことになっても、三人はずっと一緒。




夕顔ちゃんには、もう寂しい思いはさせない。