こんなに幸せでいいのか、幸せ過ぎて何だか怖い。


ずっと、この幸せが続きますように心から祈った。




「華、顔をつまんでどうした。」


「だって幸せ過ぎて、夢じゃないかと思ったの。」


「夢である訳ないだろ。こっち見て。」




「俺こんなに誰かを愛しいと思った事はない。華の全てを自分のものにしたい。夕顔の母親とは大学出会い、二つ年上の彼女はすごく大人で、彼女には建築家になりたい夢があった。夕顔を生んですぐ海外での仕事の話しがあり、彼女は自分の夢をどうしても叶えたいから、離婚してほしいと言い、夕顔の母親も放棄し渡米した。」




自分の夢を叶えたい気持ちは分かるが、子供を捨ててまで叶えたいとは思えない。




私の母親も夢の為に私を捨てたのかかもしれない。




自然と涙が溢れた。




強く決心をした。




未熟だけど、かず君と夕顔ちゃんと幸せになりたい。