二人で夕食を食べ色んな話しをした。



かず君は梓先生にはっきり言ってくれた。



自分には好きな人がいて、梓先生とは付き合えないことを。



「華、今日は帰らないで朝まで一緒にいたい。」



それが何を意味するのか、鈍感な私にも分かった。



私は頷いた。



かず君が先にお風呂に入り、パジャマを握りしめウロウロした。



だから、ず君がお風呂から出てきたのが分からなかった。



目の前に現れたかず君に驚いてしまう。



ギャー!



かず君が笑いだした。



もう脅かさないでよ。



かず君の胸を叩くと、いきなり抱き締められた。



「かず君お風呂まだだよ。」


「待てない。」


「駄目待って。」



バスルームの入り口まで、かず君が付いて来た。



慌ててお風呂から上がると、持って来たはずのパジャマと下着がなかった。



ええ、どうしよう。



仕方なくそこにあったバスローブを着た。