体育館に並び、壇上に目をやると、なんとそこに沢田さんがいた。



嘘、沢田さん教師だったの?


そして沢田さんが3Aの担任にだった。



そんな事、あり得ないでしょ。



お隣さんが担任だなんて。


昨日沢田さんとこに泊まってしまったし、寝顔見られたし、アンパンマンみたいな顔も見られた。



嘘、嘘、あり得ないって、頭をブンブン振った。



「華どうした大丈夫?」



何でもないと嘘をついた。



だって言えないよ。



担任が隣に住んでいて、今朝まで担任の家にいたなんて言える訳がない。



これからどうすればいいのだろう。



校長の話なんて耳に入らなかった。



壇上の沢田先生の挨拶を、必死に聞いた。