「ねぇ、春人たちは?」

着替えが終わって携帯をいじっている瑠璃に尋ねた。

「え?なんか、春真くんに連れてかれたよ」

「へぇ」

ちょっと心配かも・・・。

「まっ!!行こ。間に合わないよ!!」

「うん。途中で春真と春人の部屋、寄ってこ」

部屋を出てまず、隣の春人の部屋に行った。

―コンコン

『はい?』

速見くんの声だ・・・。

たしか速見くんは向かいの部屋のはずだったんだけど。

「あ、あの!柚萌です」

―ガチャ

「柚萌ちゃん!と・・・」

「瑠璃じゃん!!」

古沢くんが奥から出てきた。

「あの、春人たちは?」

「春人?向かいの部屋だよ」

「わかった。ありがと。あともう、夕飯だよ。」

「あぁありがと。もう少しで行く。」

「なんで今、行かないの?」

頭の後ろから瑠璃の声がした。

「え・・・」

「優?一緒に行こっか?」

「えっと・・・。みんなと行くよ」

どうしたんだろ?

「部屋の中入っていい?」

「ダメ!無理!!」

「なんで!?」

「・・・ちょっと・・・・ね?」