今日も高校1年生の双葉 実玖は今日も荷物を運んでいます 。

最近は高校になれてきたと思ったものの 、また中学校と同じ生活に 。

『 はぁ .. 』と小さく溜息をつく 。

なんてったって今日は桐斗が足を怪我して病院 。

だから荷物を運ぶ人は私1人 。

うう 、手が引きちぎれる ..

ぎゅっと痛みを我慢し目を瞑っていると 、

誰かと軽くぶつかり 、ゆらっとしながらも目を開けると

『 兄ちゃん ..! 』

「 ん 、実玖 。どしたよその大荷物 。 」

私が困っているというのに兄ちゃんはけらけらと笑う 。

『 手伝ってくんないの 。 』

「 今日は 、先生に呼ばれてんの 。ごめんね 、実玖 。 」

そう言って兄ちゃんは優しく頭を撫でてくれる

『 うん .. そっか 、頑張る 。 』

「 家に帰ったらたくさん構い倒してやるからな 。 」

『 遠慮しとく~! 』

他愛のない話がすごい楽しくて 。

「 あ 、おい実玖 、荷物持って帰っとこうか? 」

『 え 、ほんと?教室に置いてる! 』

「 ん 、じゃあな 。 」

『 はーい! 』

兄ちゃんと話せて嬉しかったのかるんるんで私の目的の社会準備室に向かう 。