『 ふ 、あ .. 』

チャイムが鳴るのが聞こえ私は大きなあくびをすると起きた 。

今まで寄りかかっていたのは桐斗だと思っていた 、でも ..

一番近くで声がしたのは

「 双葉さん 、おはよう 。 」

『 あ 、亜希くん?! 』

「 あー 、わりぃ 、お前重かったから仙石に預けたわあ 。 」

『 馬鹿馬鹿桐斗の馬鹿ああ!! 』

「 ふ 、双葉さん 、僕は大丈夫だよ? 」

優しい亜希くんはにこ 、っと笑ってくれる

『 ごめんね亜希くん .. 』

「 んーん 。 」

亜希くんは首をふる々と振る

そして 、私の耳元で内緒話をするように

「 寝顔可愛かった 」

なんて顔を赤くしていうもんだから

自分の顔が真っ赤に染まるのがわかる

心臓がうるさい

顔が熱い 。

そして龍樹先輩も

「 うんうん 、確かに実玖ちゃんの寝顔可愛かったよねえ 。 」

なんて言う 、だが龍樹先輩の言葉にはただ照れ臭くなるだけで 、ドキドキと動悸がしない

どうしてだろう ..

この時の私には恋愛なんてことば 、必要がなかった 、