俺は 、小さい頃からずっと実玖を見てきた 。

それが愛情となって 、今は妹のような存在で 、ほっとけない 。

俺は一人っ子だから 、愛情なんてわからなくて 、わがままで育った

だけど実玖は真ん中っていう微妙な位置で育ってきた

甘やかされるのも甘やかすのもわかっているはずだ 。

俺は 、実玖が心配だった

だから高校も一緒にした 、クラスも一緒 、席も近い 、という環境にすごく喜んでいる 。

彼氏 、なんて 、俺が口を出すものじゃないけど 、せめて 、実玖を裏切るような事はして欲しくない 、そう思った

その矢先 、実玖の兄 、たっくんと呼んでいるのだが 、先輩に絡まれているところを見つけてすぐ駆けつけた

それからは授業をサボって他愛のない話をしている

その途中 、隣にいた俺に寄りかかる実玖 。

『 .. 寝たのかよこいつ 。 』

ぼそ 、と呟くと

「 アッハ 、寝顔可愛いね~? 」

そのとおり 、すーすーと寝息をたてる実玖は可愛い 、勿論妹のような可愛さだ 。

でも 、妹のように家族の愛情で見ていない奴はもうわかってる