真っ暗だった。
足元も見えない。
ただうずくまってた。
目が熱くなり、じーんとしみた。
このまま死んでしまうんだろう。
きっと誰も困らない。
なんだかもう、全てどうでもよくなってきた。
するとバッと強烈な光が視界を襲う。目を細めるとブレていた光景がクリアになる。
そこには大嫌いなあいつが立っていた。
嫌いなはずなのに、嬉しさであふれた涙は止まらない。


きっとこれは恋なのだと、知ってしまったのだ。