ねぇ会長。

私は会長に近づけているかな?

「梓~、颯人くんといい感じじゃん♪」

彩美がニヤニヤしながら私に話しかけた。

「でしょー♪」

「告っちゃえ!」

彩美が他人事のように言う。

「なぜそうなる?!」

「だってぇ~なんか二人見ててイライラしてくるんだもん!絶対、両想いだって!!」

眉間にシワを寄せてそんなことを言った。

「会長が私のことなんか好きじゃないよ・・・」

「梓ぁ~・・・」

そう、会長は私のこと好きじゃない。

両想い・・・?

そんな夢みたいなことあるわけがない。