出せる言葉はこの言葉だけ。

「好き・・・」


―両想いなんてありえないと思っていた。

会長は、私のこと何も知らないと思っていた。

でも私の方が会長のこと知らなかったね。

だから、会長。

これからもずっと一緒にいていろんなこと教えて?


座ったイスと重なった唇からの熱が私を守ってくれる気がした。








【END】