「こんにちは・・・」

「まぁ、座って」

会長とは、違う無邪気な笑顔。

「失礼します・・・」

「・・・そんな怖い顔しないで、あずちゃん。」

柔らかい髪が少し揺れた。

「―・・・・・あずちゃんはさ・・・颯人とお話するのいや?」

「・・・っ」

―違う。

「颯人のことなんで避けるの?」

それは・・

「・・・桜ちゃん」

「へ?桜?」

目を真ん丸くして、口をポカンと開けた。

「と、付き合ってるから」

「付き合ってる?誰が?」

「会長・・・」

言葉にするのが怖かった。